ママ歯科衛生士の日記 

歯列矯正専門歯科医院で働くアラフォー歯科衛生士です。子育て中心、仕事、旅行・・・日々のできごとを書き残しています。

子供の矯正 歯型 自宅で練習するための方法

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子供の歯列矯正を始めたいけれど、治療前の検査での歯型が上手く取れず、お悩みの方へ、自宅での練習方法をご紹介します。

 

そろそろ矯正治療を始めたいけれど、歯型が取れずに始められないお子さん

いませんか?

歯型取りのことを知ることで、苦手を克服できるかもしれません。

 

 

 

印象採得(歯型取り)とは?

 

矯正歯科では、毎日のように行う歯型取り専門用語では 印象採得 といいます。

 

通常は、アルジネート印象材(ピンク色の冷たい粘土のような物)を金属のトレーに盛り、お口に合わせ固める作業

固まったらはずし、そこに石膏を盛ると歯科模型の完成です

こちらは、わが子が5歳の時の模型

歯並び悪いです…

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正面



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上顎

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下顎

 

歯列矯正前の歯型はなぜ必要か?

正治療前の検査では、お口の写真やレントゲン撮影など診断に必要な資料をそろえます。その中でも 模型 は診断上、とても重要な資料なのです。

模型を使って、顎の大きさや歯の大きさを計測したり、かみ合わせの状態を確認したりするのに役立ちます。

また、模型を作っておくことで治療後の模型と比較することができ、お口や歯の記録方法として、有効です。

模型は、検査後に矯正装置を作る際にも必要となります。模型がないとオーダーメイドの装置は作れません。

 

歯型取りで気持ち悪くなってしまう原因

・嘔吐反射

苦手な方のほとんどは 嘔吐反射があり、お口に何かを入れた途端に オエーっとしてしまう反射が起こります

この吐き気は、反射的なものでなかなか抑えられません。

ですが、何度も練習を行うことで克服されているお子さんも多いです。

 

・精神的なこと

緊張や不安によって、気分が悪くなってしまったり、矯正を始めたくない気持ちがあったりすると、歯型取りが上手くできないことがあります。(初診相談後にすぐ検査をする場合に多い)

この場合は、お子さんとよくお話をし、気持ちを整えてから検査の予約を入れることをおすすめします。

お子さんが歯列矯正に前向きでないことも多々あります。

 

・印象材の香り

ミントの香りが多い印象材ですが、ミントが苦手なお子さんが時々いらっしゃいます。

その場合は、イチゴやバニラなどミント以外の香りの印象材がありますので、歯科医院にて相談してみても◎

 

 

 

自宅での練習方法

歯型取りが上手くできなかった方、次に歯科医院へ行くまで自宅で練習してみましょう。

自宅でできるトレーニング法

・鼻呼吸

材料が固まる間、トレーを入れている時間は鼻呼吸が楽です

日頃から口呼吸で鼻呼吸できないお子さんは要注意

 

・トレーを借りて、自分で口に入れてみる

口に物が入ることが苦手なお子さんは、トレーを歯科医院から借りてお口に入れる練習を

トレーにご飯や、クリームなど食品を盛ってお口に入れてみるのも良い練習になります

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自作した歯型用トレー

 

 

まとめ

歯型取りが苦手なお子さんは、あらかじめご自宅で練習しておくことで、歯科医院でもリラックスして望めます。

子供は経験が少ない分、様々なことに敏感です。治療についてきちんと話し合い、気持ちを整えてあげることも大切。

お子さんが楽しく矯正治療を始められるよう保護者の方のサポートが欠かせません。

 

 

 歯科衛生士 keikoU